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大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す
久坂部 羊
大学病院のウラは墓場―医学部が患者を殺す
定価: ¥756
販売価格: ¥756
人気ランキング: 2691位
おすすめ度:
発売日: 2006/11/01
発売元: 幻冬舎
発送可能時期: 通常24時間以内に発送


タイトルが内容にまったく一致しませんがむしろ良かったです。
●いわゆる告発本・暴露本の類とは一線を画します。一般患者の医療特に大学病院に対する期待ギャップを埋めたいという強い意志を感じました。胸のすくような罵詈雑言を期待するとがっかりしますが踏ん張って読み進めてください。問題意識が芽生えてゆきます。●気の短い方や時間の少ない人は7章から先に読むことをお勧めします。「この人は落としどころををどこに持って行きたいのだろう、妙に医師の肩を持つし患者をを突き放すし」と疑念がいっぱい涌きます。が最後を読んで最初に戻れば腑に落ちます。●製薬会社との関係は突込みが甘くほとんど何も掴めませんでした。●「いまどき医師不足?」ってずっと疑問を抱いていましたがこの本で因果関係のメカニズムが理解できました。真実か否かは検証を待ちますが少なくとも某放送局某番組よりは説得力ありました。あれは困った困ったと現状報告だけで原因に一切言及しませんでしたから。●コメディカル職種拡充による医師の本業回帰促進は大賛成です。が救命救急師の人工呼吸解禁が大幅に遅れたのは日本人の安全願望過剰ではなく医師の権益問題でしょう、いつから原因がすり替わったのでしょう。それから医局秘書ってカルテ記入整理等の書類一般業務を一切やってくれないんですね。じゃあ奴ら普段何やってるの?病院に唯一資格無しで潜り込んでる集団だし。●〜P164の胎盤剥離事故、凄まじいですね。本書で最も衝撃的でした。まずこれを読む限り出産が安全だという思い込みは失せますね。それから福島県警の中2スピリッツ溢れるスタンドプレイ、アホ丸出し、これじゃあマスコミと性根が変わらない。●著者は医師の待遇改善について実質面だけについて問題意識があるのか威信まで向上させたいのかいまいちはっきりしません。ただ〜P40を読む限り両方欲しているように見受けられました。それは欲張りのような。またコンマ数%存在するであろう不適格医師にまで恩恵を与えたいのでしょうか。大部分の善良な方が得する仕組みはあったほうがいいですが妙な輩にまでセーフティーネットがびっしり布かれるのは嫌だなあ。また患者の増長に眉をひそめるのは御尤もですが対等に問いや疑問を投げかけることまで苦々しく感じられているような印象を抱きました。●それから患者はお試し自体を厭うのではありません。青戸のような無バッファー状態が怖いだけです。私も内視鏡検査を新米の先生にやってもらいましたが、ベテランの方が腕を組んで怖い顔で見てました。ちょっと時間がかかりましたが何も不安はありませんでしたよ。あまりにも患者を自己中心的と断定するのは早計です。●最後に気になったのはこれの大学病院という表記、大学病院一般についてなのか著者の知っている範囲という留保つきの大学病院なのか。多分有力国立大を念頭に置いている思われるのですがその辺りはっきりさせて欲しかったです。●必要悪が目障りだからといって感情的に手を突っ込むとたくさんの負の遺産が撒き散らされるということが分かります。医療以外にも当てはまる普遍性のあるテーマです。

「病院」である以上、病院としての機能を果たすべきだ。
大学病院もまぎれもない「病院」なのですよね。と言う事は、病院としての機能を果たさないで許される理由は何一つないと思います。もし大学病院の医師や看護師が研究や教育で忙しくて実地臨床の質が上げられない、と主張するのであれば、それはもう「病院」であってはならないと思いますよ。○○大学医学部附属臨床医学研究所とでも改めて、「研究・教育専門機関」として再スタートするか、又は、大学病院を「最先端高度医療機関」として、常勤職員を中心に組織構成をする必要があるのではないでしょうか。医員と言った、非常に不安定な立場で、しかも薄給で仕事をし、アルバイトで生計を立て、週に何度か大学病院以外の病院で仕事をする、と言った形では、もう患者側のニーズに全く対応できないのではないかと思います。
また、大学病院(特に国公立)の看護師の態度には、目に余るものがあることは全国的に言われていることですし、一般市民の方々もかなりご存知のことです。オムツ交換や食事の配膳まで医師が行っている大学病院もあるらしいですね。「看護業務ではないからその仕事は看護師の仕事ではない。」と言って、色々な仕事を医師に押し付けているようですが、では看護師達の言う「看護業務」とは一体何を示すのでしょうか?大学病院の看護師達にアンケートを取ってみたいですね。大学病院の看護師達の主張する「看護業務」の内容を吟味し、それがその方々の待遇に照らして妥当かどうかを徹底的に検討するべきだと考えます。また、看護師免許は国家資格ですから、国家資格を持った人間の行う仕事として適切かどうかも検討するべきです。国家資格と言うのは、それなりに専門性があり、リスクも背負う仕事を行うのに必要とされているものだと理解しておりますので、その辺りについて検証するべきだと思います。また、平成14年9月に厚生労働省から通知が出され、「静脈注射業務も、いわゆる診療の補助業務に入ると解され、看護師の業務の範疇とする。」と明記されていると思います。この点から見ても、大学病院の看護師が点滴業務を行わないのは間違っていると思いますね。法律と言うのは、権利の主張の為の道具でもあるでしょうが、やはりその業務の遂行がスムーズに行くことがその前提に置かれていると解するべきだと考えます。
医師、法律家、一般人等のかなり広範囲の方々に大学病院の看護師の実態を話しても、やはり大学病院の看護師の態度には強い反感を覚える、と言う事のようです。大学病院、特に国公立の大学病院では、職員の給料は国民の税金で賄われている部分が少なくないことも忘れてはならないと思います。国公立大学病院の職員は、国民に雇用され、国民に奉仕する立場である筈だと言う事です。この辺りについて、大学病院の看護師の方々はどのように考えられるのか、是非とも率直なご意見を伺いたいと思っております。

そのうちどこの病院のうらも墓場になる
今の世の中、裏が墓場になっているのは大学病院の裏だけでは無い。
本書を読んだらそう思うと思う。

それは、
大学病院は人体実験をやるところである、という、公言されにくい事実のほかに、
日本の医療全体の崩壊がかなり進んでしまっている、ということなどが、
わかるゆえ。

外科医にとって、患者さんは常に練習台である。
私が看護師として働く職場にいる脳外科医が、
「間(手術の)が開くとうでが落ちる。」
と、言っていたのを聞いたことがある。

まあそんなこと、非常に当たり前のことなのだが。

完全に安全な手術など無いし、
始めからベテランの医者なんていない。

外科医は何人か殺してやっと一人前になれる、とか、
オフレコで言ってた医師もいた。

しかし、そういうものなのだと思う。

きれいごとだけでは、現実には対処できないのだ。

そういうことがわかった。

それから、
無過失補償制度は、早急に作られなければいけないと思う。



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